まな板に料理をあげてしまう絵本作家シゲタサヤカさんの世界観

まな板に料理をあげてしまう絵本作家シゲタサヤカさんの世界観

まな板に料理をあげてしまう絵本作家シゲタサヤカさんの世界観

 

 

絵本作家のシゲタサヤカさんの世界観は面白い。
「まないたにりょうりをあげないこと」は僕の
お気に入りの絵本の1つだ。

 

この設定は笑えるよ。まな板に目、鼻、口が!
まな板はコックに甘えて料理をねだる。
まな板は良くしゃべる(笑)

 

コックは、まな板に料理をどんどんあげてしまう。
すると・・・まな板は、どんどんでっかくなっていく。

 

まな板とコックのやり取りがかなりウケる。

 

この絵本は、本屋さんで立読みしたんだけど思わず
笑ってしまってしまった。この設定は、やられた〜
て感じだね。

 

おもしろ絵本が好きな人はぜひ読んで欲しいと思う。

 

さて、なぜこの絵本が面白いのかを考えてみたんだけど
まずは、あんまり見ない設定ということがある。

 

これまでに、まな板が主人公になっている絵本が
あっただろうか?僕は見たことがない。

 

まさか、まな板を主人公にもってくるとは!?
しかも、主人公のまな板は、クセがあるキャラクター。

 

なんとなく絵本のキャラクターって可愛いというか
素直というか、そういうのが多いかもしれないけど
この、まな板のキャラクターは若干ひねくれている
感じだ。

 

それが面白さにつながっているんだね。

 

なんでもそうだと思うけど、予想通りのものってのは
特別に面白いと感じないのではないかな。
「あ〜やっぱりそういう展開だね。」で終わっちゃう。

 

そうなると印象に残らないわけだ。

 

そのようにならないためには、読者の意表をつくもの
だったり、ちょっと違和感があるものを意識して絵本を
つくることは重要かもね。

 

差別化って色々な方法があると思う。

 

1つは王道の道を進むんだけど、他より圧倒的に質が
高いものをつくること。

 

これは、なかなかハードルが高いと思う。
競争率が高いから相当頑張んないと他との差を見せる
ことができないというものだね。

 

でも、他にもやり方はある。

 

そのやり方とは、少しずらすこと。
王道にないパターンで攻めるってことだね。

 

こっちの場合だとライバルが少ないので、設定が少し
面白いと差別化は十分に図れるわけだ。

 

それで参考になるのが
シゲタサヤカさんの「まにたにりょうりをあげないこと」
というわけなんだ。

 

他にもシゲタサヤカさんの作品には
「りょうりをしてはいけないなべ」とか
「コックのぼうしはしっている」とかおもしろい作品が
あるから、興味のある人は読んでみると勉強になるよ。

 

絵本といっても、少し視点をずらせば、
他にはない世界観をつくることができるかなって思うんだよね。

 

ということで
差別化を図るには、少し視点をずらして独自の世界観をつくって
いくことが重要ってことだね。