英語が苦手な子ども
中学生になると英語教育が本格的になるわけだけど
そこで初めて英語を教えてもらうという場合、
英語に苦手意識を持つ子どもは少なくないんだ。
最初に苦手意識を持ってしまうと、
自分は「英語が得意でない」と勘違いしてしまうことがある。
これは「得意ではない」じゃなくて「慣れていない」だけ
なんだけどね。
得意でないと思い込むと、勉強も進まなくなってしまうんだ。
苦手意識をなくす方法はいくつかある。
お金をかけずに効果的に英語を学ぶための教材として
おすすめできるのは絵本!
保育園、幼稚園、小学校から英語の絵本を読んでいると
英語への苦手意識ってなくなるよ。
ここで1つポイントなんだけど
英語の勉強って、(英語に限らずになんでもそうだけど)
継続することが重要なんだ。
そして、継続するためには楽しんで出来るって事を意識しないと
いけない。
そういう意味で絵本はおすすめ。
絵本なら勉強しているって感じにならないで楽しめる。
だから継続もできるし、自分から進んでやるようになるんだ。
親が子どもに対して「勉強しなさい」とかって言うけど
それで勉強する子どもっているかな?
やったとしても嫌々やっているから効果が薄いんだよね。
親としてはどうやったら、子どもが楽しんで勉強できるかって
ことを工夫するのも役目の1つだよね。
では、次に英語の絵本を使って成績をグーンっと伸ばした
ある学校の事例を紹介するよ。
英語力を身に付けて成績を伸ばす方法
テレビで紹介されていた奈良県の中・高一貫の私立学校のお話。
この学校は東京大学の合格者が全国で3位。京都大学の合格者は
全国で1位という学校。
偏差値は76で、県内では2位ということ。
優秀な学校だけど、実は1986年の開校時には中堅公立高校の
滑り止めで、教師も公立校で不採用になった人たちの集まり。
学校からは机が放り投げられたり、窓ガラスが割られたり
他校とのケンカが絶えなかったり。
これは、なかなかの荒れっぷりだ・・・
そんな学校が様々な工夫をして、県内トップクラスの進学校に
なっていくわけだけど
その取組の1つが中学2年生と3年生を対象に英語の授業の
一部を多読学習にしたということ。
学校の図書室には5000冊の英語の原書があって生徒は好きな
本を選んで1時間ひたすら読むみたい。
本の表紙には単語数が記載されているんだけど最終目標の
100万語を目指してひたすら英語の原書を読みまくり!
3つのルールがあって
@辞書を引かないで読む
A分からないところは飛ばす
B選んだ本が面白くないと思ったらやめて別の本に変更する
この3つのルールを守ったうえで、英語の本を読みまくる。
生徒は自分達のレベルに合わせて本を選ぶんだけど
ポイントは辞書を引かなくてもストレスを感じない程度の本を
選ぶことだ。
辞書をひかなくても8〜9割くらいの単語が分かるということ
だね。そうすれば知らない単語が出てきても文脈でおおよその
意味を把握することができる。
英語がそれほど得意でない生徒は、絵本から始めるみたいだよ。
絵本は文章もわりと簡単なものが多いし、絵もついているから
内容も把握しやすいからね。
そういう意味では英語が苦手な子どもにとっては絵本というのは
とても良い教材になるということだね。
おすすめの英語の絵本
英語の絵本もかなりたくさんあるので何を読めばいいか
迷ってしまうと思うけど、迷ったらまずはこの絵本がいいかな。
ここでは本格的に英語を学ぶ前に英語に慣れておくための
おすすめの英語の絵本を紹介するよ。
Excuse Me!: A Little Book of Manners
簡単なあいさつ等を学べる絵本だよ。
Thank youとか I'm sorry とか基本的なマナーだね。
とても簡単な英語だから最初に読む英語の絵本として
おすすめ。
イラストもかわいいし、子どもが絵本を見てThank you!
とか言うのもかわいいね(笑)
Maisy's Bedtime
大人気のメイシーちゃんの絵本。
寝る時間だよ、歯を磨こう、パジャマを着よう
というように寝る前に必要な日常的なことを
短いストーリーで表現したもの。
生活の基本的なことだから子どももイメージしやすいよ。
絵もカラフルで、こちらも英語初級編絵本としておすすめ。
I Like It When . . .
ペンギンの母親と子どもの絵本。
ペンギンの子どもが好きなことが色々出てくるよ。
「ママが手をつないでくれるのが好き」
「ママがお手伝いさせてくれるのが好き」
親子で楽しく読める絵本だよ。ほっこりしするね。
こちらも初級編としておすすめ。
Monkey Puzzle
英国で最大規模の児童文学賞スマーティーズ賞を受賞した
絵本だよ。
動物がたくさん出てくるから、動物好きの子どもにとっては
とても楽しく読めるよ。
出てくる単語も少しだけ難しくなるけど楽しく読めるので
子どもに抵抗感はないみたい。
The Very Hungry Caterpillar
日本でもおなじみ、エリック・カールのはらぺこあおむし。
保育園、幼稚園、小学校の教室にかなり高確率である絵本。
その英語版。
まずは日本語版を読んでおいて、英語版を読むというように
するのがいいかもね。
カラフルな絵と楽しいストーリー。成長したあおむしは必見。