弱虫おばけ
01
あるところによわむしなおばけがいました。
おばけのくせに気が弱く、一緒に住んでいる魔女にいつもビクビクしています。
02
魔女:
ノロノロしているんじゃないよ!
魔法のクスリの材料が足りなくなっちまったから買いに行っておいで。
おばけ:
ひぇ〜痛いよ・・・
03
おばけ:
おひさまポカポカ。でも魔女さんは日の光が苦手なんだよな〜こんなに気持ちいいのに。
04
飛んでいる途中に帽子をおばけは帽子を落としてしまいました。
すると怖そうな犬が帽子を咥えています。
おばけ:
まずい…怖いよ…
05
するとそこに男の子がやってきました。
男の子:
こらこらダメだぞ。これはおばけさんのだろ。
おばけ:
あ、ありがとうございます。
06
よわむしおばけと男の子は友達になりました。
おばけにとっては初めての友達。
なんだかとっても嬉しい気持ちのおばけです。
07
それからおばけは買物へ行く事が楽しみになりました。
男の子と遊べるからです。楽しい日々です。
08
おばけ:
魔女さんに怒られちゃうから、そろそろ帰るね。バイバイ〜
男の子
うん。バイバイ〜
ん?買物カゴを忘れてる。お〜い、待ってよ。
09
男の子:
この家に入っていったけど、なんだか怖い感じの家だな〜
10
魔女:
買物カゴはどうしたんだい!何忘れたって!早く取りにいっておいで!
おばけ:
ひぃ〜ごめんなさい〜
11
そこに男の子が入ってきました。
男の子:
ごめんください。忘れ物を届けにきました。
魔女:
誰なんだい!ちょうどいい。クスリの材料のネコに変えてやる!
12
おばけ:
ごめんなさい。買物カゴなかったです。
あれ?ここにあるぞ。ん?このネコさんはどうしたんです?
魔女:
子どもがお前の忘れた買物カゴをもって来てな。クスリの材料のネコに変えてやったんだ。
13
おばけ:
えぇ〜ちょっと待ってくださいよ。
ボクの友達なんです。助けてください。
魔女:
よわむしのくせに反抗してるんじゃない!
さて、このネコでクスリを完成させるかね。
14
おばけ:
もう怒ったぞ〜友達をイジメルなんて許せない!
よわむしおばけは屋根を壊しました。
すると…
15
日の光を浴びた魔女はカエルになってしまいました。
魔女:
ひぃ〜これからカエルとして生きなきゃいけないのかい。冗談じゃないよ〜
16
男の子:
助けてくれてありがとう!
おばけ:
怖かった〜でも、助かってよかった。
その後、少し強くなれたおばけは男の子と町で楽しく暮らしました。
おしまい☆