さんたくんの卒業試験
01
さんたくんは、サンタクロース学校の卒業試験を受けることになったとさ。
この試験に合格しないとサンタクロースにはなれないんだって。
02
卒業試験は1人の子どもに本当に喜んでもらえるプレゼントを贈ること。
さんたくんがプレゼントをあげるのは、あの男の子。
どんな子どもか少し観察してみることにしたんだって。
03
どうやら大金持ちの子どもらしい。
欲しいものはなんでも、すぐに買ってもらえるみたい。
04
う〜ん、性格に問題あり!
意地悪ばかりしているみたい。
05
あれ?ゲームばっかりしているな。
友達いないのかな?いつも一人でいるみたい。
06
さんたくんはプレゼントを何にするか一生懸命考えた。
『これにしよう!』
さんたくんは男の子の前にカードを落とした。
07
男の子、カードを拾った。
どこからともなく声が聞こえてきた。
『これからこのカードに君にやってもらいたことが浮かびあがるから、やってみてみよう!100ポイント貯まったら素敵なプレゼントがもらえるよ♪』
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男の子、カードに書いてあることをやることにした。
カードにはこんな文字が浮かび上がった。
『木に登って風船をとってみよう!』
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男の子、木に登り風船を取ってみた。
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木を降りると、小さな子どもが風船をなくしたと泣いていた。
男の子は、その子に風船を返してあげた。
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風船をなくして泣いていた子は笑顔になり、お礼を言って帰っていった。
男の子は、なんだかすがすがしい気分になった。
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カードをみると・・・
『30ポイントげっと!残り70ポイントがんばって♪』
と書いてあった。
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次の日、カードをみてみると・・・
カードにはこんな文字が浮かび上がっていた。
『かばんをくわえている犬のしっぽを思いっきり踏んでみよう!』
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男の子、かばんをくわえた犬のしっぽを思いっきり踏んでみた。
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犬にかばんをとられた女の子が泣いていた。
男の子は泣いている女の子にかばんを返してあげた。
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かばんを取られて泣いていた子は笑顔になり、お礼を言って帰っていった。
男の子は、なんだかすがすがしい気分になった。
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カードをみると・・・
『30ポイントげっと!残り40ポイントがんばって♪』
と書いてあった。
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次の日、カードをみてみると・・・
カードにはこんな文字が浮かび上がっていた。
『川で釣りをしてみよう!』
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男の子、川で釣りをしてみた。溺れていた猫が釣れた。
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飼い主は猫が溺れてしまったと泣いていた。
男の子は泣いている飼い主の子に猫を返してあげた。
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猫の飼い主は笑顔になり、お礼を言って帰っていった。
男の子は、なんだかすがすがしい気分になった。
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カードをみると・・・
『40ポイントげっと!100ポイント達成おめでとう♪』と書いてあった。
そして、カードは消えてしまった。
『素敵なプレゼントってなに??』と男の子は思った。
けど、そんなことはどうでもよいとも思った。なぜだか心が満たされていたから。
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クリスマスの日、男この子はいつものように一人で遊んでいた。
すると・・・
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みんなが男の子をクリスマスパーティーに誘いに来た♪
さんたくんは男の子に『人に優しく接する心』と『友達をつくるきっかけ』をプレゼントしたのでした。
男の子は大喜び!!!
そして・・・
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さんたくんは見事に卒業試験に合格し、たくさんの子どもにプレゼントを贈る立派なサンタクロース になったんだって♪
おしまい☆